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Interview Vol.2 山口紗弥加 - NEMIKA WEB MAGAZINE -Interview Vol.2 山口紗弥加 - NEMIKA WEB MAGAZINE -

年齢を重ねていくにつれ、
“心地よさ”は変化していく。
ファッション、暮らし、仕事、
食、人付き合い、インテリア…
その人らしい“心地よさ”を見つけ
そこにアジャストしていく。
「NEMIKA」が素敵な女性だと感じる人に
“心地よさ”についてお聞きします。
vol.1に続きvol.2も、女優の山口紗弥加さん。
02
“どう見られるか”よりも“どう生きたいか”“自分は今どうしたいか”の方が重要になった
今回の撮影では、2スタイル着こなしていただきました。
山口
ファッション性の高い洋服を身に纏うとこんなに気分が高揚するものなんだと。久しぶりのワンピースにもウキウキした気持ちになって、撮影中には思わずくるっと回転してしまったり(笑)
自分の中の定番が一つあるのはいいことだと思っていますが、凝り固まるとつまらない。こういう思い切ったアクションも必要だなと、再確認しました。
帰ったらクローゼットを整理して新しい服を迎えようかなぁなんて、ファッションを楽しみたいという気持ちが新たに生まれた撮影でした。
おしゃれしてお出かけするってやっぱりいいものですよね。
毎日はできないけれど、たまにそういう時間を設けるのもいいのかもと思いました。
ファッションにおいても、年齢を重ねるにつれ
“心地よさ”に変化はありましたか?
山口
10、20代は自分というスタイルがまだ確立していないから、服の力を借りて“私”を演出してもらうという感じがありました。
今この年齢になると、何が好きなのかが分かってきて、誰かの評価を気にすることもなくなって、服に頼ることがなくなった感じはあります。
けれど、今日のようにお洒落な服の力を借りた途端、一気に表情が華やいだり、何だか大きな自信を手にしたような気持ちになって、服の力は偉大だなと改めて感じました。本当に楽しかったです。
長くお仕事していらっしゃいますが、
お仕事への向かい方にも変化はありますか?
山口
今までは一生懸命演じようとしているところがありました。
もちろんセリフを覚えたり、その役について追求するなど準備はしますが、必要以上の机上の準備が、役柄をつまらなくしてしまうところもある気がしていて。
やはり現場で生まれるものが全てなんだなと強く感じるようになっています。
“予定不調和”にこそ心を動かすものが潜んでいるはずなのに、私という人間が育っていなければ、突発的な何かにすぐさま対応出来ない。感動なんて生まれない。それを強く感じるようになってきて、この先、私自身をどうやって育てていけるかなぁと考え、実践しているところです。
そういった考え方にシフトしたタイミングはいつ頃でしょうか?
山口
そういう考え方に変わってきたのは、30代に入ってからです。
もちろん怖いから出来る限りの準備をしていきます。けれど準備をしたら、その分だけ、期待した結果にならなかった時の落胆が大きくて。希望に対する絶望…というと大袈裟ですが(笑)、疲れてしまったところがありました。
そうではなく、もっと力を抜いてリラックスしている状態が、私が本来持っている可能性というものを一番発揮できる状態なんじゃないかなと思ったんです。そこで、どうやったら現場で力むことなく自然でいられるかを考えるようになってきました。
失敗したっていい。そこからまた新たな何かが生まれるだろうし、私が失敗したことでいい変化が起きることもあるだろうし、誰かがフォローしてくれてその相手とのいい関係性が生まれるきっかけになったりすることもある。
私1人で完璧を追い求めることがそもそもおかしいんじゃないかな、だって総合芸術ですから。そもそも完璧って何だろう? など考えるようになりました。
やはり余白がないとそれ以上の何かは生まれない気がしていて。そこをいかに楽しむかが大切だと思っています。
肩の力を抜く、余白を作るということは、
意外と難しいことのように感じます。
山口
そうなんです。肩の力を入れて頑張る方が実は簡単なのかもしれませんよね。
まず、どういう時に私は緊張するんだろうと考えました。
舞台の本番前の準備で、共演者の方に教わったのですが、私たちの体は日頃使っていない筋肉だらけ。細胞の数でいうと60兆個もあるわけで、その全細胞、全筋肉に呼びかけ“私”に参加してもらい、味方になってもらうイメージを持つようにしたら、とてつもなく大きな力で守られているような強い気持ちになるんです。
恐れがなくなり、もうなんでも来いみたいな感覚に。
床に仰向けになりゼロの状態から始めるのですが、爪先から腰へ、腰から肩甲骨へ…静かな動きの中で今日の体が“心地よい”と感じるポイントを発見していきます。
ゆっくりゆっくり自分の身体の感覚を味わいながら、いつも頑張ってくれてありがとうと感謝して、心と身体を繋げていくような作業。
そこから発声練習に移っていくのですが、私自身も知らなかった声が突然出るようになったりと、日々進化していく身体を感じ、知ることができたんです。
知っていくという作業のおかげで、知らないことに恐れ、緊張する部分があったのかもしれないと気付くことが出来ました。
まず自分をより深く知り理解しようとすることが、緊張をとくカギなんじゃないかと思いました。
自分の内面に向き合い、自分を知っていくということが
身体や動きも変えていくんですね。
山口
自分の内面を知っていくということは全ての近道なんじゃないかなと思います。
ファッションに関して言えば、袖を通してみてどんな感情を抱くかが大事。
流行ってるから私も着ようっていう時代ではない気がするんです。
みんなと同じじゃなくていいと思いますし、今日私が着させていただいた素敵な洋服も、一例だと捉えて楽しんでもらえたらいいなと思います。
こんな風に着られるんだ、私もやってみたい。では私ならどう着ようかな?と、参考にしてもらったり、好みを知る手がかりになれば嬉しいなと思います。
誰にどう見られているか、はもういらないんじゃないかなぁとも感じていて。誰かの評価に一喜一憂するのはもうやめよう、って。
自分をどう見せるか、で悩むのは、なんだか前向きですごくいいなと思います。
例えば顔の皺も、私はこれだけ笑っていたのねという方向に意識を持っていってあげると、幸せな時間を過ごした証として愛せるようになるんじゃないかなと思うんです。
エステに行って、そこで「あなたが手に入れたいものはなんですか?」と聞かれた時に、皺をなくしたいの?若返りたいの?そう突き詰めて考えると、やりたいことはどんどん減っていくんです。
弛んできたかもと思うお腹さえも愛おしいと感じるようになりました。
自分の中での完璧なスタイルを目指して運動していたところもあったけれど、そうではなく、より活力ある生き方をするにはどうしたらいいのか。これをやりたいなら、じゃあどうする?何をする?と。
“どう見られるか”よりも、“どう生きたいか”、“自分は今どうしたいか”の方がはるかに重要になっています。
自分の中にある声に耳を傾けるという習慣が、心地よく年齢を重ねることへと導いてくれるんじゃないかなと思っています。

Direction & Interview : Maki Kakimoto (Lita)

山口紗弥加

PROFILE
1980年2月14日生まれ。福岡県出身。1994年ドラマ「若者のすべて」で女優デビュー。
以降、数々のドラマ、映画、舞台に出演。主な主演作に「ブラックスキャンダル」、「絶対正義」、「シジュウカラ」など。
現在、北香那さんとダブル主演を務める「スナック女子にハイボールを」(CTV)が放送中。
山口演じるスナックママにも注目!

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