NEMIKA WEB MAGAZINE
自分がいくつになっても
変わらないこと。
そして、変わっていくこと。
「NEMIKA」のコンセプトと近しいと感じる、
しなやかに日々を楽しんでいる
クリエイターの女性たちに
“今の年齢の楽しみ方”をお聞きします。
vol.5&6は、「malta」店主の布山瞳さん。
変わらないこと。
そして、変わっていくこと。
「NEMIKA」のコンセプトと近しいと感じる、
しなやかに日々を楽しんでいる
クリエイターの女性たちに
“今の年齢の楽しみ方”をお聞きします。
vol.5&6は、「malta」店主の布山瞳さん。
02
40代となり、ファッションの好みに
変化はありましたか?
変化はありましたか?
布山
今まではジャンルレスで自由に好きなものを着てきていました。古着、かっちりとした服、モード…と、色々なテイストが好きでした。けれど、40代になって急に「あれ?これ似合わないかも?」というアイテムやバランスが少しずつ現れてきて。足し過ぎてもダメだし、引き過ぎてもダメなんですよね。足し引きの塩梅が重要。どこかにシャープさがあるアイテムを入れると、バランスがいい気がしています。このNEMIKAのネイビーセットアップも、シャープな真っ直ぐしたデザインによってどう着ても野暮ったく見えないので、重ね着など色々な着こなしを楽しめそうだと思いました。
ファッションはもちろん、歳を重ねると様々な変化があると思いますが、ご機嫌に日々過ごせる秘訣はありますか?
布山
花を触っていることが1番ですが、仕事以外だとここ3年くらいは陶芸を習っています。近所に教室があり、最初は花器に絞って作っていましたが、今は色々作ってみています。全く行けない月もありますが、週1回行けるのが理想。その陶芸教室を招いて「malta」でみんなで花器を作り、出来上がった花器に花をいけるというワークショップも開催したのですが、とても楽しかったです。
自分で仕事をしていると、完全にオフになる時間を作ることは意外と難しい。けれど、陶芸の時間は頭の中は空っぽ。轆轤を買って、家でも陶芸を楽しんでいます。
私はそんなに陽気なキャラクターではないですが、深くは悩みません。悩んで眠れなかった夜はきっと人生で2日くらいかも(笑) 深く考えたところで、思い通りになんてならないことばかり。家族に対しても同じですが、自分の思い通りにならないということを前提に考えていれば、何でもそこまで思い悩むことはないと思います。
子育ても思い通りにならないことの連続で、それが面白い。と思っていましたが、子どもが中学2年になった今、子育て難しいー!! という段階となっています。
自分で仕事をしていると、完全にオフになる時間を作ることは意外と難しい。けれど、陶芸の時間は頭の中は空っぽ。轆轤を買って、家でも陶芸を楽しんでいます。
私はそんなに陽気なキャラクターではないですが、深くは悩みません。悩んで眠れなかった夜はきっと人生で2日くらいかも(笑) 深く考えたところで、思い通りになんてならないことばかり。家族に対しても同じですが、自分の思い通りにならないということを前提に考えていれば、何でもそこまで思い悩むことはないと思います。
子育ても思い通りにならないことの連続で、それが面白い。と思っていましたが、子どもが中学2年になった今、子育て難しいー!! という段階となっています。
これからやってみたいことはありますか?
布山
花もお野菜みたいな感じで、生産者さんとの関わりや距離感が近づいている感覚があります。まだ夢みたいな話ではありますが、私も出来た花や植物を材料として扱わせてもらうだけでなく、もっと作るところにも近づけたらいいなと思っています。そう簡単には自分でゼロから出来ないけれど、「育てるところからもっと関わってみたい」という憧れが今とても強まってきています。
世の情報量の多さや速さに、ふと潰されそうな感覚になる時があります。でもやっぱり、自分が素敵だなと思う人、魅力的な同世代や先輩方がいて、その人たちの豊かな暮らしや考え方に触れると、お花屋を始めた頃のシンプルな気持ちや考えに戻れるんです。そういう人たちと自然と始めることになった「羽根木マルシェ」。この「malta」という場を介して様々な人と繋がっていき、イベントにまで発展していきました。人付き合いが得意ではない私にとって、この場があることで自然と近所の人たちと繋がっていくということはとても嬉しく、「malta」があるからこそだと実感しています。
お店に関しては変わらず淡々と歩んでいきたいと思っています。今日売れるものではなく、100年先も売れるものを考え扱っていきたい。30代はもっと格好つけていましたが、40代になりいい意味で力が抜けた感じがあるんです。消費されるのではなく、“自分が何を好きなのか”を大事にしながら続けていけたらいいなと思っています。
世の情報量の多さや速さに、ふと潰されそうな感覚になる時があります。でもやっぱり、自分が素敵だなと思う人、魅力的な同世代や先輩方がいて、その人たちの豊かな暮らしや考え方に触れると、お花屋を始めた頃のシンプルな気持ちや考えに戻れるんです。そういう人たちと自然と始めることになった「羽根木マルシェ」。この「malta」という場を介して様々な人と繋がっていき、イベントにまで発展していきました。人付き合いが得意ではない私にとって、この場があることで自然と近所の人たちと繋がっていくということはとても嬉しく、「malta」があるからこそだと実感しています。
お店に関しては変わらず淡々と歩んでいきたいと思っています。今日売れるものではなく、100年先も売れるものを考え扱っていきたい。30代はもっと格好つけていましたが、40代になりいい意味で力が抜けた感じがあるんです。消費されるのではなく、“自分が何を好きなのか”を大事にしながら続けていけたらいいなと思っています。
Photo : Masaharu Arisaka
Direction & Interview : Maki Kakimoto (Lita)
「malta」店主布山 瞳
PROFILE
大学在学中、ファッションショーの開催、舞台装飾に取り組む。テレビ業界でキャリアをスタートした後、パリスタイルのアレンジメントを学ぶ。ショップディスプレー、ファッションショーに加えウェディングフラワーに携わる。
2010年独立し「malta」設立。2017年世田谷区羽根木に店舗をオープン。結婚式装飾、店舗装飾、撮影装飾、インテリアコーディネートなど幅広く活動している。
malta
東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新 #ろ-59
営業時間:13:00〜18:00
定休日:月曜、火曜
Instagram @maisonmalta